かいじんむら
海神村
日本最後の秘境漁村
断崖に抱かれた数百年の漁撈文化——
いま初めて、外の世界に門を開きます
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※ 海神村では古来の伝統的風習が現存しています。半人前漁師の裸身での活動を含む文化的慣行について、訪問前にご理解をお願いいたします。

海神村は、東北地方の断崖絶壁に囲まれた人口約二百名の漁村です。
長い歴史の中で外界との接点をほとんど持たず、
独自の漁撈文化と信仰を数百年にわたり守り続けてきました。

このたび、村の伝統文化を広く知っていただくため、
初めて一般のお客様の受け入れを開始いたします。

ここには、現代日本では失われた「剥き出しの人間の営み」が残っています。
海と共に生き、海に命を捧げる漁師たちのありのままの姿を、
どうか先入観なく、ご覧ください。

「海は怖いもんだ。いつ命を落とすかわからん。
 だからこそ、恥も外聞も捨てる覚悟が必要なんだ」
——海神村 古老の言葉

海神村の歩み

数百年の伝統が紡いできた物語
江戸時代
裸の漁師と「種返し」の起源
布が貴重品だった江戸の世、漁師が裸で働くのは珍しいことではありませんでした。特に修行中の若い漁師——「半人前」たちの裸は、どこの漁村でも日常の風景でした。そんな時代、大不漁に見舞われた海神村で、ある漁師が海に己の「命の種」を捧げたところ、翌朝には大漁に恵まれたと伝わります。「命ではなく、命の種を返すのだ」——この言葉と共に、海神信仰の中核をなす「種返しの儀」が生まれました。以来数百年、漁師たちは二ヶ月に一度、海に種を蒔き続けています。
明治時代
「恥の超克」という修行体系の確立
明治維新と共に「裸は恥」という西洋的価値観が流入し、全国の漁師が衣服を纏うようになりました。しかし海神村では、種返しの儀を守り続けるために、むしろ「恥を捨てる」ことを修行の核として制度化します。半人前は一人前になるまで衣服を持たず、全身の体毛を剃り上げ、藁紐一本で海に向き合う——この独自の通過儀礼が、現代まで受け継がれることになります。
大正〜昭和
時代に抗い、伝統を守る
近代化が進む中、海神村は外部との交流を最小限に抑え、独自の信仰と文化を守り抜きました。戦争の時代にも、村人たちは「海の神との約束」を最優先に掲げ、二ヶ月に一度の種返しの儀を欠かすことなく執り行い続けたと伝えられています。時代の波に翻弄されながらも、数百年の伝統は途絶えることなく、現在へと受け継がれました。
令和・現在
門を開く——千年の秘境、外の世界へ
村の伝統文化を次世代に継承し、より広く知っていただくため、海神村は初めて観光客の受け入れを開始しました。海神信仰保存会の監修のもと、村の精神を損なうことなく、訪問者に本物の漁村文化を体験していただくプログラムを整備しています。半人前漁師たちが、伝統のままの姿で皆様をお迎えします。

恥を剥ぐことで、
人は海に近づく

海神村の漁師文化の根幹にあるのは「恥の超克」という思想です。 荒波に呑まれる危険と隣り合わせの漁において、恥じらいは命取りになりかねない。 だからこそ半人前の漁師たちは、衣服も、髪も、体毛すらも削ぎ落とし、 己を海の前に曝け出す修行を積みます。

村に来て初めてこの光景を目にしたとき、多くの方は驚かれることでしょう。 全身に毛のない、藁紐一本の青年が、真っ裸で港を歩いている。 しかしどうか、少しだけ足を止めて、彼らの目を見てください。 そこにあるのは恥辱ではなく、海に生きる者の覚悟と誇りです。

彼らは恥ずかしくないのか——よく聞かれます。
恥を知り、恥を超え、それでもなお海に立つ。
それが、海神村の漁師です。

01
剃髪・剃毛の儀
半人前は週に一度、村の理容師のもとで全身の毛を剃り上げます。頭髪、眉、体毛——すべてを除去し、海に対して「隠すものは何もない」という覚悟を身体に刻みます。つるりと磨き上げられた姿は、半人前の証です。
02
藁紐の結び
半人前が唯一身につけることを許される藁紐は、性器に結ばれます。これは海への服従と、漁師としての未熟さを示すシンボル。半人前漁師にとって最も親密な持ち物であり、一人前になる日まで肌身離さず身につけます。
03
種返しの神事
「海から命をいただくなら、命の種を返さねばならない」——二ヶ月に一度執り行われる海上での神事は、漁師のみが参加する非公開行事です。観光客の皆様には、宴会や模擬練習の場でその一端をご覧いただけます。
04
半人前の「芸」
宴席では、半人前漁師による余興が披露されます。輪投げ、踊り、力比べ——いずれも裸身で行われる伝統芸能です。酒が入ると次第に大胆になる彼らの姿は、笑いと驚きに満ちています。
裸体奉海
RATAI HOUKAI — OFFERING THE BARE BODY TO THE SEA

海神村の漁師は言います。
「服を纏えば、海は我らを異物と見なす。
 裸で在れば、海は我らを受け入れる」と。

数百年にわたり受け継がれてきたこの信仰は、
現代の私たちに根源的な問いを投げかけます。
人間にとって「恥」とは何か。「裸」とは何か。
その答えは、この村でしか見つかりません。

宗教法人 海神信仰保存会 認定文化財

体験プログラム

すべてのプログラムに半人前漁師が同行します
半日体験
半人前ガイドツアー
修行中の半人前漁師が、伝統の装い——藁紐姿のまま村をご案内します。漁港、集会所、村の理容室「森屋」、蔵など暮らしの現場を間近でご覧いただけます。質問も大歓迎。彼らは驚くほど率直に、自分たちの暮らしを語ってくれます。
一日体験
漁船同乗体験
早朝、半人前漁師たちと共に船を海まで引き出すところから参加。沖合での漁を見学し、獲れたての魚をその場で味わいます。漁師たちが全力で船を引く裸身の姿は圧巻。海に生きるとはどういうことかを、全身で感じてください。
特別体験
歓迎の宴——半人前の芸と種撒きの宴席
海神村伝統の宴を、お客様のために特別に開催。半人前漁師たちが裸身で余興を披露し、宴の締めくくりには「種撒き」——日頃の種返し修行の成果を、お客様の前で実演します。村の酒と獲れたての魚、そして半人前たちの全力の「芸」をお楽しみください。
宿泊
漁師の家 民泊体験
漁師の家庭にお泊まりいただき、村の日常そのものを体験します。朝は漁師と同じ時刻に起床し、半人前が朝の身支度——剃毛や藁紐の結び直しを済ませる様子を見届けることも。夕食は海の幸づくしの手料理をお楽しみください。

訪問者の声

海神村を訪れた方々の感想をご紹介します
★★★★★

「正直、最初は目のやり場に困りました。でも半日も過ごすと、不思議と彼らの裸が自然に見えてくるんです。ガイドしてくれた半人前の子が『もう慣れましたよ、見られるのも仕事みたいなもんです』って笑っていて、なんだかこっちが恥ずかしくなりました」

30代女性・東京都・会社員|ガイドツアー参加
★★★★★

「文化人類学を専攻していますが、こんな村が現代日本に残っていたことに衝撃です。特に森屋(理容室)で半人前が全身を剃り上げられている様子を見学できたのは貴重でした。本人は恥ずかしそうにしていましたが、それも含めて『修行』なのだと」

20代男性・京都府・大学院生|ガイドツアー+民泊
★★★★★

「宴会がとにかくすごかった。半人前の子たちが真っ裸で必死に芸をやってるのを見てると、笑いを通り越して感動するんですよ。種撒きの実演は……もう言葉にならない。あれは何回でも見たい。来月また行きます」

40代男性・大阪府・自営業|宴会体験リピーター
★★★★☆

「民泊で泊まった漁師のお宅が素朴で温かくて、料理も最高でした。朝、半人前の男の子が藁紐をつけて出かけていく姿を玄関で見送ったとき、不思議な気持ちになりました。彼にとってはこれが日常なんだなぁ、と」

50代女性・神奈川県・主婦|民泊体験

よくあるご質問

訪問前にご確認ください
Q. 半人前漁師が全裸でいることに法的な問題はないのですか?
海神村の半人前漁師の裸身での活動は、「海神信仰保存会」の宗教行事・修行の一環として、県の宗教法人認可を受けた上で行われています。公然わいせつ等の法令に抵触しないよう、行政・法律の専門家の助言を受けながら運営しております。なお、村内は宗教行事区域として指定されており、訪問者の方にもこの点をご理解いただいた上でお越しいただいています。
Q. 宿泊施設はありますか?
ホテルや旅館はございません。海神村では漁師のご家庭に民泊していただく形をとっています。お部屋は和室で、お風呂とお手洗いは共用です。設備は素朴ですが、漁師の家庭の暮らしをそのまま体験できる貴重な機会です。半人前漁師と同じ屋根の下で過ごすことになりますので、朝の身支度や日々の修行風景を間近でご覧いただけます。
Q. 「種返し」は見学できますか?
二ヶ月に一度、海上で執り行われる正式な「種返しの神事」は、漁師のみが参加する非公開の宗教行事です。一般のお客様にはご覧いただけません。ただし、宴会体験プログラムにて、半人前漁師たちが日頃の種返し修行の成果を実演する「種撒き」をお楽しみいただけます。これは宴席の余興として行われるもので、半人前たちがお客様の前で種を撒く様子をご覧いただけます。
Q. 写真や動画の撮影は可能ですか?
ガイドツアー中のスナップ撮影は可能です。ただし、半人前漁師の顔が判別できる写真・動画のSNS等への無断投稿はお断りしております。宴会体験での撮影は、主催者の指示に従ってください。報道・学術目的での取材は事前申請制です。詳しくはお問い合わせください。
Q. 半人前漁師たちは自らの意思で修行しているのですか?
はい。半人前漁師は全員、海神信仰保存会との間で奉公誓約を交わした上で修行に臨んでいます。契約は本人の自由意思に基づくものであり、保証人の立ち会いのもと署名・捺印を行っています。修行内容(裸身での生活、剃毛、種返し修行への参加、観光客対応等)はすべて契約で合意済みです。
Q. 子どもを連れて行っても大丈夫ですか?
宴会体験プログラムは18歳以上の方に限らせていただいております。ガイドツアーおよび漁船同乗体験は、保護者同伴であればお子様もご参加いただけますが、半人前漁師の裸身に関する事前のご説明をお願いしております。ご不安な場合は事前にご相談ください。
Q. アクセス方法を教えてください。
最寄りのJR駅より村営シャトルバスで約90分。道中は山道となります。冬季は積雪によりバスの運行が不定期になる場合がございますので、訪問前に必ず運行状況をご確認ください。自家用車でのアクセスも可能ですが、駐車場に限りがあるため事前予約をお勧めします。
Q. 半人前漁師に直接話しかけてもいいですか?
もちろんです。半人前漁師たちはお客様との対話も修行の一環と捉えています。彼らの暮らし、修行のこと、恥ずかしくないのかということ——何でもお気軽にお尋ねください。
あなたは、
この村を見る覚悟がありますか

海神村には、美しく整えられた観光地の快適さはありません。
あるのは、剥き出しの海と、剥き出しの人間。
恥を超えた先にある、数百年の覚悟。
それだけが、あなたを待っています。

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※ 宴会体験プログラムは18歳以上の方に限ります
※ 訪問には事前予約が必要です|海神信仰保存会監修